英検1級合格体験記#2英検1級を勉強するにあたって直面した課題と対策方法


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第一話では英検1級を取得しようと思った理由とメリットについてお話しさせていただきました。 第二話では実際私が勉強するにあたって直面した問題や対策方法についてお話しさせていただきます。

英検1級の試験内容の傾向

勉強といっても様々です。 まずは自分がチャレンジしようとしている英検1級がどんな問題形式なのか、時間配分は何分なのか知るところからスタートしましょう。

1次試験…筆記、リスニング

筆記試験は以下の構成で成り立っています。

筆記(100分)

4肢選択(選択肢印刷) 短文の語句空所補充
長文の語句空所補充
長文の内容一致選択
 記述式 英作文

リスニング(30分)

4肢選択(選択肢印刷) 会話の内容一致選択
文の内容一致選択
Real-Life形式の内容一致選択
インタビューの内容一致選択
英検1級の一次試験には主に語彙力読解力作文力聴解力が必要とされています。

2次試験…英語での面接

個人面接(面接委員2名) 自由会話
 スピーチ
 Q&A
英検1級の二次試験にはスピーチ・応答の内容、語い、文法、発音の正確さなどの観点で評価すると記載されています。

挑戦しようと心に決めた英検1級。 だがやはり課題は多い。

464486e86f79ebfc3120a07888d424cc_s 試験内容が把握できたところで、私が英検1級1次において、試験内容の中で大苦戦したのは主に以下のものでした。

①単語の数、知識が足りていない

英語は語彙が豊富な言語です。例えば、アメリカ人が大好きな言葉”ass”(お尻)ですが、他にもhip, bottom, tushy, heinie, buttなどなど、同様の言葉がたくさんあります。こんなスラングは出ないと思われるかもしれませんが、あえてわかりやすい言葉を例に挙げただけであり、実際にはrevenge やavenge だけではなくretaliation, retributionと言った、「復讐」という意味一つでここまでの単語まで必要になってきます。 逆に言うと、断言できますが、こんなスラングと思った上記の6語をすべて、日本人でありながら、日本に居ながらにして、普段の勉強からはっきりと理解しているのなら、その人は英検1級に合格できるくらいの単語を知っていると言えるでしょう。 (私の経験上、日本人が日本で英語を勉強する上で、スラングだけを重点的に学ぶなどできない。ましてやheinieなんて、よほど実用的な英語を膨大に学び続けないとそもそも出くわすこともない。) 今でこそこれらの英単語をどのようにすれば効率よく覚えられるか私は知っていますが、当時の私は、覚え方など知らず、とりあえず、市販の旺文社の英検1級の単語帳を根性で覚え続ける日々でした。

②格調高い英文読解経験が乏しい。

英検1級は普通にアメリカ人の知識層と言われるような人々が読む英文が普通に出題されます。 Timesなど有名ですがその中にも幅があるのであり、中には大学受験生でも読み取れる文もあれば、国語が得意なアメリカ人もじっくり読まなければいけないような英文もあります。 英検1級は、もはや日本人のために手加減してある英文などでないことは、肝に銘じておいてください。普通に外国人がじっくりと読むような英文が出てきます。 だから受験英語のように語彙数に制限のあるいびつな文ではなく、表現豊かで深みのある文が出てきます。 例えば、みなさんは、フリーメイソンについて英語で聞いたことはありますか?読字障害についてはどうでしょうか? (実際に障害のいかんにかからわず、アメリカ人の中には英文を読めない人は、日本人の割合よりは多くいます。) 英検1級ではどちらもこのような日本語でもあまり読むことのない内容の英文が、所狭しと並ぶことになります。 しかしここで注意しておきたいのは、「私は普段から英字新聞読んでいるし~」などと言ったことを鼻にかけるな妙な人は別として、英検1級に合格するために英字新聞を読むなどと言うのは、効率の観点からはあまりよろしいこととは言えません。 もちろん訓練にはなりますし、1~2年かけて対策するんだというのなら、それでもいいのでしょう。 ただ、これを読んでいるあなたもそんな悠長なことは考えていないはずです。 少なくとも当時の私は英字新聞には見向きもしませんでしたし、使用せずとも結果そのまま合格できました。

③難易度の高いリスニングに対する慣れ。

英検はTOEICほどではないにせよ、リスニングが重視される試験です。 しかも、面倒なことにTOEICとは逆に英文を読んで解いて、リーディングを終えて、疲れたところでリスニングをしなければなりません。 内容も社会的事柄から、理系的な話まで様々。 私は今と違ってリスニングの勉強を継続的にしてはいませんでしたので、これまた苦戦しました。 負担はTOEICよりも大分重いです。 リスニングからリーディングの方が自身に主導権がある形式が、後ろに来るので楽です。 リスニングは解くペースを音声が流れるスピーカーが決定しますが、リーディングは制限時間内に好きに解けますから。 分かれば先に進んでいいし、分からなければ止まってみればいい。 一方リスニングは解けても音声が流れなければ次の問題は解けないし、解けなかった問題にこだわっていたら、問題がどんどん先に行き、その回の試験は絶望的になるでしょう。 要は一言で言って、英検1級は後半から主導権を放棄しなければいけない事態になるわけです。 そんな中リスニングでも高得点を取るのはたやすいことではありません。 ここで一つ注意ですが、当時の私がリスニングを毎日行っていなかったのは本当に失敗でした。 今でこそ一日たりとも欠かすことなく英語を見聞きしていますが、英検1級においてもそれが効果的であることは言うまでもありません。 次の章で詳しく説明しますが、要は、英字新聞を毎日読むなどと決めるのは英検1級合格に向けて効率のいい方法とは言えませんが、リスニングを毎日最低1時間(30分では足りない)聴くというのは、試験対策と言うよりは、むしろ英検1級を受ける人間のたしなみであると理解してください。 当時の私はそのたしなみさえできていなかったわけで。

④伝えて理解してもらう為の英作文の添削を自分で行っている

能動的に発信する英語教育の必要性が叫ばれる昨今、英作文の難易度が高いことは言うまでもありません。 最新の英検においてもこれは顕著であり、2016年度第一回から英検2級について、そして英検準2級や英検3級においても英作文を取り入れる予定になっています。
詳細(引用:公益財団法人 日本英語検定協会平成27年7月15日プレスリリース) https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20150715_pressrelease_writing2.pdf
英作文は自分で書いて、自分で見て◎つけをしていましたが、そもそも自分でよいと思っている英文を書いてそれを◎つけしているわけであり、どこが悪いのか当時はいまいち分からず…。 残念ながら合格した時も英作文の点数は高くありませんでした。 独学の方法はあれど、英作文は誰かに見てもらうようにした方がよいです。 独学をする前の一時期だけ見てもらうとか。 (もちろん高上ではきちんと英作文を添削することは可能です。)

自分が勉強していたとき、本当に何から勉強したら良いか分からなかった。

こうして振り返ってみると、若かりし私は、全範囲で苦戦していたことが伺えます。 今の私が、当時の私に指導できたら英検1級でさえあんなに苦戦することなく、割とすんなり合格できたと思うのですが、当時の私は、何をやっていいのか結局わかりませんでした。 しかし、私は分からないなりに頑張って勉強し続けたことだけは確かです。 分からないままドンキホーテのように、愚直に邁進したのです。結果合格することにはなるのですが、それは私の執念と言語感覚が物を言った(時々学生からexやconで始まる英単語は多くて頭の中がごちゃごちゃになると言う悩みを聞きますが、私には元からそれらの単語が頭の中でごちゃごちゃになるという悩みは一貫してありませんでした。)と言う話で、普通は当時の私の方法をそのまましていたら、合格まではたどり着かない気がします。 preもpostもenもvacもdeの意味も何も知りませんでしたからね。 受験者の多くが英検準一級取得者なのに、それでも合格率が1割にも満たない試験でもありますし。 ただやみくもに勉強する前にこのように試験問題や自分の分析をし、自分が苦手なものや難しいと思っているものをきちんと知るところから対策が始まります。 あなたの苦手なものは何ですか? 昔の私のように分からないまま勉強し続けるよりも、今の私のように分かって勉強した方が良いと思いませんか? 次回はここで挙がった英検課題に対する取り組みや勉強方法をご紹介します!

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