英検1級合格体験記#3 1次試験問題に対する勉強法のご紹介
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1次試験「筆記試験」勉強法
単語の数、知識が足りないという課題に対する勉強方法
dyslexiaと言う単語だけを見て、意味が正確に分かったなら、あなたはかなりの単語力がある可能性は高いでしょう。今でこそ、この単語を見れば、意味が「失読症」であるとわかりますが、当時の私は、このレベルの単語は分からず、結果、内容を取るのにもだいぶ苦労しました。そのためにどうすべきか。 英字新聞を読む? 確かにその方法も可能です。しかし、たとえば準1級にぎりぎりで合格した生徒が、英字新聞を読むのはハードルが高すぎますし、逆に言うと、英字新聞の単語をほとんどすべて理解できていなければ、英検1級は受からないというものでもありません。要は非効率的過ぎるのです。英字新聞を使用して準一レベルから普通に毎日2~3時間程度勉強しても、半年やそこらでは受かるようにはならないでしょう。英検1級には英検1級に出やすい単語と言うものがあります。よって、まずは単語帳を仕上げる必要があります。私が当時英単語を覚えるために使用した本
旺文社 文で覚えるプラス単熟語英検1級 丸暗記 旺文社 英検1級ターゲット語彙問題集 丸暗記 旺文社 過去問演習 予想問題集 演習 この単語の本を気合いで丸暗記しました。 結果25点の配点に対して21~22点は取れましたが、これでもまだ効率が悪く、あまりお勧めできません。 マンツーマン個人塾高上にて、おすすめするのは、まず接頭辞などを利用し、英単語を効率良く覚えることです。
英単語は接頭辞と語基で成り立っています。
以下で一部ご紹介しますと…
どうでしょう?知っている単語にこんな意味の接頭辞があったのを知っていましたか?まぁ最近かなり流行っていますので、すでにご存じの方も多いかもしれませんね。
河合塾のつむぐ英単語や、システム英単語プレミアムなど最近だとわかりやすいものがたくさんあります。ただ、接頭辞と言っても、consider のようにともに星を数える→よく考えるとは、遠回りな話であり、そのまま覚えたほうが楽です。
しかし、高上で最も重要視するのは、一つの単語帳をまずは徹底することです。もちろん授業でもそれが目標になります。
基本的に、今の私のように、普段からアメリカ人向けのニュースを理解して、毎日聴いていると強いのは言うまでもありません。
ただ高上においては、やる気のある人には、本当に必要な単語をすべて1つづつ発音させて意味を確認します。
誤った発音を覚えてしまうと、通じない試験の為だけの英語となってしまいます。そして何より覚えにくいです。
決して問題集を与えて放置したりはしません。多すぎて無理と思われるかもしれないが、実はそれは大きな誤解で、きちんと生徒が予習してくれば可能な分量です。
英検準1級の単語が頭にきちんと入っている場合、週1回60分の勉強ですと3か月~6カ月程度で可能かと思います。
あとは、パス単の場合は補助として単語帳用の問題集がありますから、それも課題として出して、覚えにくいところを解説していきます。
pre(前) | prepare, precaution |
post(後) | postscript, postmodern |
vac(空) | evacuate, vacuum |
de、mal(悪い) | deteriorate, degrade malfunction, malnutrition |
en(動詞化) | enlarge, enrich, enhance |
読解問題は同じのを繰り返すより色々な問題を見る方が良い
過去問、予想問題集など英検1級形式の問題をたくさん解きました。沢山間違えた問題を除き、同じ問題を繰り返すことはせず、きちんと解いて、解説を日本語訳も含めてじっくり読みました。 英検1級レベルになると、日本語で読んでもなじみのない話も散見されますので、(フリーメイソンとか、識字障害など)日本語訳をきちんと読んで話に慣れておくことも大事です。 とにかく同じ問題を繰り返すことなどせずに、貪るように英検1級形式の読解問題を解きました。本番では、これでかなり高い点が取れました。高上では、読解などはとにかく自分で読む時間を取ることが効率的であるので、この方法をお勧めしています。
もちろん要望があれば対応しますが、読解力を高めるには自分で読み解くに限ります。
howeverの後には主張が来るとか、そんなこと覚えていても単語が分からなければ全く役に立たないですよね。
英作文については採点基準を理解するところから
これは、当時は結局いまいちなまま合格した部分でした。今でこそどのように英文を書けばいいか把握しているけれど、なにぶん独学では厳しかったのです。 英作文とは一貫して①何を書いているか伝わる
②構成
③文法、表現
との採点基準を理解しておく必要があります。
そもそも英文らしきものをわざわざ書いたのに、何を書いているのか伝わらないと、点がほとんどもらえません。
自信がないのであれば、時々言われる『簡単な表現』で書く事が部分点を稼ぐ近道です。これは、何を言いたいかを相手に伝えるためです。自分にしかわからない難しい言い回しばかりしていても点数にはなりませんし、得てしてそのような文章は、英語ではなく、なにか英語らしきものに過ぎない場合が多いのです。
ただし受験とは違って簡単な表現ばかり使っていても高得点は望めません。
とりあえずの基礎として、Z会の自由英作文のトレーニングを読んでおくと、構成の仕方は学べます。
(ただし表現については全く英検1級には追いつかないのが現状です…。)
リスニングは集中力を切らさないこと
本番でリーディングが終わった直後なので疲れていても、集中力をそのまま維持すべく気合をたもつ必要があります。人によっては、リラックスした方が良いかもしれません。それは各々ご自身の事はわかるでしょう。 リスニングの方がリーディングより精神状態や集中力に作用しやすい。 私は過去問や予想問題集をたくさん解いて、単語をきちんと覚えることで、合格点はきちんと超えたのですが、前述した通りたしなみとして毎日のリスニングを続けると良いでしょう。 リスニング問題の対策として英語を聴くなら、以下のものをお勧めします。 ニュース CNN 映像がある物ですとイメージがつきやすいので良いです。 ※逆にNHKのニュース7などは、英語が日本的だし、日本人の英語も混ざるのであまりおすすめしません。 雑誌+CD NON STOP ENGLISH WAVE 毎回テーマも違うし、インタビューに有名なスターが出るので興味が持ちやすい事が特徴です。 ※現在休刊なのが残念ですが。似たようなインタビューや、ニュース系、茅ケ崎英語なども使えます。 同じ英語を毎日何度も聞くようなことは、単語の例文以外ではせず、何周も繰り返した方が良いです。 悪い例 セクション1(20分程度)を毎日聞き続ける。 良い例 セクション1~3程度を毎日聞き続ける。 1日目 セクション1~セクション3 2日目 セクション4~セクション6(+前日の復習) 自信がないのであれば、 1日目 セクション1~セクション3 2日目 セクション2~セクション4 など、少しづつずらして進めていく方法も効果的です。 これが私の1次試験の対策です。 最後に繰り返しますが、結局はどんな方法を使うのであれ、膨大な量の単語をきちんと暗記しなければ話にならないのであり、そこから目を背けていてはいつまでたっても英検1級には合格できません。 一回で覚えられる必要などないのです。まずは高上で、単語帳を一冊きっちり仕上げてみませんか? 間違いなく、1級に対する視界が開けてきますよ。 次回、二次試験の面接についての課題と対策をご紹介します!3,000円でお得な体験レッスン受付中
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カテゴリ:英検1級合格体験記
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