TOEFL IBT 受験記 国際的な英語能力とは。MYBESTSCORE103までの道のり。高上代表 佐藤一行


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正直なところ引退を覚悟した。英語学習からの引退である。年齢的にもそろそろ若くはないし、それ以上に日々のあまりに多い英語学習によって、苦しくて、本当に追い詰められていたのである。

来る日も来る日も自分で課した英語学習をひたすらにこなし続ける日々。

多すぎる音読のせいで喉が痛いのか、それとも、結果的にはもちろん違ったが、もしかしたらコロナの所為なのか、そんな区別もつかなくなるような日々の繰り返し。

間違いなくこの半年間は、人生で最も英語の勉強をしたと断言できる。

正直辛かった。

ただ、私は逃げなかった。そんなに勉強した結果がどうであれ、正面から現実に向き合おうと覚悟を決めていたのだ。

私は、俗にいう、コテコテで生粋な純ジャパだ。

留学経験などない。そもそもパスポートもない。英会話にも通っていない。周りで本気でibtに挑戦している者もいない。頼れる指導者など皆無。そんな状況で私がIBTのMYBESTSCOREで100点超えした話をここに記す。

 

TOEICで満点を取って

少し話をさかのぼる。私はあまり好きではなかったTOEIC🄬において、今から二年ほど前に満点を取得した。しかし、私はそれで

「自分は英語ができる」

などと吹聴したくなかった。そもそも話す試験ではないのだ。それで満点と言っても、英語能力のほんの一部分にしか過ぎない。これを読んでいる人は、ろくに日本語を話せない外国人が日本の新聞を読めたからと言って、果たして日本語に堪能な外国人という印象を持つだろうか?

そもそもTOEICで盛り上がっているのは、内向的な英語学習の欠陥が指摘されている日本くらいのものであり、同じETSが作っているとはいえ、実用的な英語能力を測っているとは程遠い。

 

英検1級ではどうか?

それならば英検1級はどうか?英検1級を私が取ったのは今からもう15年ほど前のことであり、TOEFLIBTという試験が出来た直後であった。私は英検1級はTOEIC🄬よりは優れた試験だと思ってはいるが、やはりこれも日本的であることは否めない。率直な感想として、英検1級にギリギリ合格した者、特に、リスニングが苦手で、読解と英作文でなんとか合格したという程度であれば、TOEFLIBTでは70点くらいしかとれないであろう。TOEFLではreading以外の全てのsectionで高いリスニング能力を求められるからだ。speakingでもwritingでも英語を聞いて答える問題が出るので、高いlistening能力が求められる。英検1級がIBTで100点と等しいなどと主張しているサイトをたまに見かけるが、とんでもない誤解である。ただこれらの比較については、機会があるときに譲る。

TOEFLIBTの恐ろしさ。

一度でも受けたことがある人であればわかるであろう。レベルが高いのももちろんであるが、とにかく試験が長いのだ。

reading listening 10分休憩 speaking writing

と続き、通常3時間半から5時間ほどかかる。(試験時間は問題の内容とサポートセンターの混み具合による。10分休憩が終わっても、試験再開までの待ち時間が長い場合がある。)

それぞれのセクションが30点満点で合計120点の試験。

reading listening そのどちらかに採点されないダミー問題が紛れているのだが、それが何なのかなど受験生はわからない。

出てくる問題すべてを、集中して解かなければならないのだ。

そして日本人にとっての鬼門が何と言ってもspeaking。私の主観だが、相手にとって聞き取れるかどうか、ある程度自然な英語であるかどうかを最初に見られているため、日本人的な酷い訛りの英語や不自然な英語はろくな点数がつかない。

(12点とかが普通につく。)

4section全てにおいて、内容も非常に多岐にわたっている。

ETSの方針に従って、今回のブログで試験の出題内容に関して詳細は述べないが、とにかく専門的な内容を、きれいな英語で説明されるのだ。

TOEFL IBT 100点の難易度

このブログを読んでいる人の中に、ハーバード大学という名前を知らぬものはいないであろう。この大学はTOEFL受験を必須にしてはいないけれど、アメリカの大学への留学希望者にとって、100点を超えるくらいから、所謂名門大学と呼ばれる大学への道が開かれるとされる。英検やTOEICがほぼ日本独自と言って良い試験であって海外留学ではほとんど役に立たなのに対して、TOEFL IBTは国際的な試験であり、留学をして、海外の大学に入るための大きな判断材料になる。

もともと言語が英語に近く、英語に堪能なオランダ人やドイツ人の留学希望者も受験していて、驚くほど高い平均点をたたき出してくる。そんな中でも、英語力があると認められるのが100点であり、正直、純ジャパと言われる日本人、特に私のように海外への留学経験も全くなく、もう年齢もそれなりに重ねた者にとっては、絶望的に難しいと言える。

ただ、それはあくまで一般的な話。私にも英語を生業に本気で生きてきた自負がある。TOEIC®で満点を取った私は、満を持してibt受験へと望むのであった。

初受験において

今から一年半ほど前。TOEICで満点を取ってから半年ほどたってのことだ。独学で勉強しながらにして、実用的な英語には自信を持っていた私であったが、最初はとにかく試験にろくに慣れていなくて80点ほど。このような学術的な内容のリスニングで高得点など取れるのか?と思ったものである。

勝手に英検1級合格=80点と決めていたから、私のプライドはそれ相応に傷ついた。すでに英検1級の力は大幅に超えていたと思っていたからである。

ただ、真に英語能力を図る試験となれば、その程度の力しかないと判断されたのであろう。

英作文の点数こそ26点とそれなりに高かったが、私は、そのあとの巻き返しを誓った。

二回目の受験

初受験から半年後。去年の今頃である。たくさんIBTの問題を解いた私は、それなりに体調を整えて試験に臨んだ。結果は95点。まだ100点には届かない。本番はかなり調子が良かったにもかかわらず、だ。まだ足りない部分があると自分に言い聞かせ、こんな点数では決して終わらないと自分を奮い立たせた。

三回目の受験。

ここでアクシデントが起こった。上記の通り、パスポートも持っていない私であるが、IBTの自宅受験はパスポートなしでも可能ではある。英語で書かれた大学の卒業証明書。そして自動車免許。この2つを持っていればよいのである。(挑戦する方は要公式HP確認のこと。)ただ、この時私は肝心の英語で書かれた卒業証明書を紛失していて、受けられなくなると焦ってしまったのだ。結果受けることはできたのだが、一週間後に再試験を申し込んでからの受験であった。結果は90点ほど。

四回目の受験

三回目から一週間後。今年の春ごろの話だ。前回の反省を踏まえて微修正して臨んだが結果はまたも95点。試験官が私がlisteningの音声を聞いている途中で、顔を上げてくださいと英語で言ってきたという酷いアクシデントもあったことも重なって、点数は伸びなかった。

かなり勉強してきていたから、私はそれ相応に落ち込んだ。

このまま自分のプライベートをも犠牲にし、ただただ英語の学習に邁進している自分が不憫で、自分の生き方そのものをどうすべきか、本気で悩んだ。

五回目の受験に向けて

ただ、それでもいいのではないかと思ったのだ。こんなに不器用に一つのことに邁進する自分。誰かに挑戦を宣言するわけでもないし、誰かに応援されているわけでもない。自分の意思一つで目標に向かって突進していく自分が私は好きなのだ、と。

毎回調子の上向いてくる秋に向けて、さらに膨大な英語の勉強をしようと心に誓ったのだ。

そんな自分の方が、自分らしいと思ったから。

そして今回は英語の学習をかなり見直した。

社会色の強い英語のニュースを中心とした勉強から、科学色を大幅に濃くしたのだ。英語のニュースの勉強も継続しつつ、の話である。言うまでもない、英語の勉強量は一気に膨れ上がった。正直なところ、仕事にまで支障が出ていたと思う。

五回目の受験

再びアクシデントが私を襲う。それはspeakingの試験中に起きた。英語の力がついている証であろう、細部にまで意識が向くようになり、listeningのむつかしさを感じて、休憩を取った直後のことだ。

speakingの試験の前に、コンピューターへの音声合わせがあるのだが、私の声に、画面が全く反応しない。そのままテストの音声が流れてしまった。

当然のことながら、speakingの第一問の声を吹き込んだところerrorのメッセージ。

その後サポートの人と協力して解決を試みるも、失敗。八回も同じ問題を取り組んだのに、私の試験は無効になってしまった。

さすがに怒りに震える私。ただ、ニュースを見ていて、アメリカ人のこういう時の対応はある程度把握していたので、英語で論理的に状況を説明したうえで、どうするかしばし考えた。

モデルナ二回目のワクチン接種が控える。

まさかの五回目が無効試験となったので、私は困ってしまった。こんなことになるとは思っていなかったから、モデルナのワクチン接種もあと10日後に迫っている。ETSから再試験の案内は来ない。二回目の接種は副反応が強いと聞いていたし、その後には、試験後の自分へのご褒美として楽しみにしていたメイド喫茶のイベントもあった。

ここで試験を受けなければ、相当後手に回ることになる。

そして、何よりも、これだけ勉強してきた結果を、私は真正面から受け止めたかったのだ。

きちんと数値化されたかった。

良くても悪くても、きちんとした評価を受けたかったのだ。私の本当の英語能力を。

よって3日後に試験を受けることにした。この場合4000円ほど高くなって試験料も3万円を超えたが、そのあとのことを考えると、あのタイミングをおいてほかになかったのだ。

結果、この決断が私に幸運をもたらすことになる。

六回目の受験

今回は徹底していた。前の晩は早くに休み、試験環境もより静かで、集中しやすいところ、そしてパソコンも別のものを使った。

いざ試験になってreading。確かに難しいが、私の守備範囲。

手ごたえを感じたままlisteningに突入。5回目がreadingにダミー問題が入っていたのに対し、今回はlisteningにダミー問題が入っていた。

細部に至るまで、あまりに集中していたので、頭が痛くなった。

10分の休憩をはさんで、speakingとwritingへ。

すべて問題なく終わり、最後にホワイトボードを消して、試験官にパソコン越しに見せて試験終了。

IBTではreadingとlisteningの点数は、試験終了直後に見せられる。

結果は28と29。

その点数を見て、自己ベスト更新を確信した私は、本当に躍り上がって喜んだものだ。集中しすぎたせいで感じた頭の痛みもこの時ばかりは和らいだ。

結果、追加料金を払ってでもワクチン接種の前にねじ込んだTOEFLIBTの試験内容が、私のとってかなり相性の良い出題だったのだ。

103点を取って

結果はMYBESTSCOREで103。speakingは第4回目の点数が、writingは第一回目の点数が採用されての結果である。興奮のためか、大声で張り叫ぶようにして話してしまった、SPEAKINGの点数はまだまだだ。

しかし、今回良かったことは2つある。

一つにもちろん100点を超えたこと。

そしてもう一つに、この半年間、これだけ頑張れた自分は、今後も大きく飛躍できると確信できたことだ。

一時は、引退さえ考えた英語の道。だが、やりきったことでまだ道半ばだと改めて思えた。

だからこそ、今日もこのブログを懐かしくも穏やかにかけている。

今日も英語学習を終えたから。

高上代表 佐藤一行

 

 

 

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