押しよせるTOEICの難化。新傾向のTOEICに特化したリスニング対策をするべき。再現の禁止も踏まえて考える。


公開日: 最終更新日:
みなさんおはようございます。高上代表佐藤一行です。3月12日に第218回TOEIC公開テストがありました。 TOEICについては、しばらく語っていないので、久しぶりにTOEICについて語ります。  

~簡単だったのはもはや遥か昔の話~

TOEICとは一昔前は、簡単な試験でした。問われている内容は平易なものばかりで、基本的な問題をいかに試験時間内に解き切るかということにのみ焦点を当てればよかったのです。 ただ、今や時代は変わりました。受験者数の増加とともに、TOEICの難易度も昔よりはだいぶ難しくなっており、単に気軽に受けて高得点を狙えるものではなくなったようです。 昔満点だったといっても、今やそうやすやすと満点をとれることはなくなってしまいました。

~リスニング。独特の形態を理解し、作戦を持って臨むべき~

短文応答について。

簡単な写真問題が減り、一文応答(PART2)はひねりが加えられています。 例えば、 「今何時?」 との問いに対して 「まだ十分時間はあるよ」 との回答は正解になったり。 個人的にはpart1において人の顔をアップで表示し、どんな表情かを英語で語った方がいいと思うのですが、今後もそのような改変はなされないでしょう。

人の顔を見てこそ理解できる

私は、常々、英語学習において、人の顔をみられる方法を提案してきました。どんな表情で話す言葉なのか。そこの理解なしには、英語の感覚を掴むことはできないからです。有名なシットコムのフルハウスにおいて、ミシェルの無邪気な顔を見てもいいし、friendsで、チャンドラーの変なギャグを理解してもいい。 言語とは、人の顔をみながら理解するのが普通であって、実は日本語でもTOEICのような堅い文であろうとも、電話以外では、相手の顔を見るのが基本なのです。よってTOEICで点が高くても、実際のリスニングではすぐに内容をつかめないこともあるし、逆にTOEICが苦手な外国人(ネイティブスピーカーでも実際にいる)でも、普通に会話はできてしまうのです。

~part3&part4 とにかく設問の先読みはするべき~

まず最初に申し上げておきますが、間違いなくこれらのセクションはTOEICリスニングの核をなす問題となっており、ここで間違えてはあまり高得点は望めません。しかもpart3では三人会話、part4でも図表を使った問題まで出るようになり、実用性とはややズレた、テストの難易度を上げるための工夫がなされています。 いろいろな解き方が提唱されていますが、私はとにかく 設問のみの先読み を推しています。 正直なところ、私もリスニングセクションではかつて495点を取ったことはありますが、全てを正確に聞き取ったわけではありません。要はどこが問われるのか事前にきちんと理解してから話を聞かなければ、文量も多く、ひねりも加えられているので、間違う可能性が高まってしまうのです。 しかもそれぞれが単調で面白くもなんともないような無機質なやりとりの連続。 あれを頭に詳細を含めてすべて入れるのは至難。 事前に先読みはすべきなのです。(選択肢は間違いの情報が多いので読む必要はなし。) 慣れていくと、先読みした部分の答えに該当する箇所が読み上げられたときに、それに気づくことができるようになりますから、その瞬間次の設問に目を移すべきです。(選択肢を読むのはあくまで会話などの音声の読み上げが終わってから。設問の読み上げまで待つ必要はない。) こうやって一定のペースを保って、きちんと最後まで解き切る。これが一番効率が良いように私には思われます。

~TOEICの再現性の問題について~

みなさんもご存知でしょう。ETSは問題の再現は禁じています。リスニングの問題も、前は一つしかなかったのに。今は二種類は用意されています。(試験会場ごとにどちらかの形式のリスニングを受けることになる) ただ、注意してもらいたいのは、TOEICでは同じ問題が何回も出てくることがあるのです。私も自然の中のログハウスについての寸評の文章や、学習の機材を何にするのかという話の英文を試験を変えて、(例えば第150回のTOEICと、第158回のTOEICのように)合計二回読んだ記憶があります。問題を持ち帰ることもできないので、もしその文章の理解ができていなければ、同じ問題を二回間違えてしまうことになるし、もし一度目に解けていて、答えも覚えてしまっていれば、二回目は読む必要さえなくなってしまうのです。 問題の回収も、家に持ち帰って学習できなくなるので、あまり好ましくはないけれど、どんな人間だって完璧にテストの内容を覚えることなどは不可能なのに、その記憶を頼りにネットで勉強しているだけで注意をしてくるのは、自由の国アメリカで開発された試験とは考えにくく、日本国憲法で保障されている表現の自由への配慮もないようにさえ感じます。 一言でいえば、上記の措置は、全然educationalではないのです。(ETSのEducational) だから、私は今でこそまだ行いませんが、仕事にひと段落ついて(日曜午前は仕事であることが非常に多い)TOEICに慣れ親しんだ場合、高上で同じ試験を受けた生徒に対して、正解の道筋を教えられたらと思っております。

~総観。TOEICの意義について~

結局四択問題であり、自身の英語の蓄積を直接問われることはない。逆にここが人気の原因でしょう。結局TOEICで高得点であっても英語を話せなければどうしようもないと私は思います。ただ、問題の質は大学受験のそれと比べて格段によくできているのも事実。文法問題では答えが明らかですし、文章問題も根拠が必ず明示してあります。 受験した後には、TOEICの達人、神崎正哉氏が行う楽しいラジオもネットで聴けますし、(もちろん私はこのラジオ肯定派。みんなでTOEICの勉強を「記憶を頼りに」行って何が悪い!」勉強の一つの動機づけになることも間違いないのでしょう。 ただ、どんな英語学習者にも英語は結局は言語であるという根本は常に忘れないでもらいたいのです。          

関連記事



カテゴリ:
タグ:,,



関連記事