TOEICの崩壊①~実用的ではないと言うのにはそれなりに理由がある。


公開日: 最終更新日:

TOEICのリスニングでは問題形式が変更。 文だけを読んでいたことから、表の読み取りも加わる。

2016年、5月のTOEICから、さらにTOEICの出題形式に変化が見られます。 レィーディングでは、ラインの文章がでたりと、SNSに対応した形式になる。 新TOEICになっても変わらない。(TOEICには三種類ありますが、最も有名なreading and listeningのことを以下指します)実用的な試験になるわけではない。 リスニングにおいては、図が書かれた問題をとくことになったり(部屋の配置など。RoomA RoomB RoomC)など。 リィーディングにおいては、ラインの文章が出たり。 率直な感想を述べると、残念ながら普通のTOEICが役に立たないという現状に変わりはないでしょう。そもそも英語は言語です。商談などでは話して、相手とコミュニケーションをとる必要があります。もちろん文章を書く機会も増えているでしょう。

TOEICを解くにしろ、英語を聴いたり話したりすることが必要

根底にあるのは、聴くことであり、話すこと。

正直なところ、日本人がTOEFLのspeakingセクションを苦手にしている(過去、国ごとの平均点比較で単独最下位をとってしまったことさえある。)ことからも明らかなように、日本人は英語を話すのは苦手です。

言語間の距離について

もっと言えば、言語間にはそれぞれ距離があり、日本語と英語の距離は近くないのです。英語と近いのは、オランダ語。それに続いてドイツ語。実際オランダやドイツの方の英語能力は高く、TOEFLでも上位に位置しています。かなり荒っぽい話を言えば、オランダ語ど英語なんて、こてこての関西弁と標準語みたいな違いでしかない、って感覚です。(かなり大雑把なイメージです) ちなみにもっと近いのはスペイン語とポルトガル語であり、お互い、そんなに勉強したことがなくてもゆっくり話してくれれば何を言っているのかなんとなくわかるとも聞きますね。

第二外国語学習者に重くのしかかる臨界期仮説

母国語になる言葉は、三歳までに学ぶ必要がある。

そんな日本人にとって、重くのしかかるのが、臨界期仮説であり、これはまた別の機会があれば述べますが、3歳くらいまでに絶対音感を身に着けることが出来なければ、その後いくらがんばっても絶対音感は身につかないという理論であり、それが第2言語にも当てはまるのではないか?と言われています。 要は三歳を過ぎた後に言語を新たに言語を学ぼうとしても、それは第一言語にはなり得ないというもの。(これは統計上ほぼ間違いないと言われています。)また、最近はやりの幼児教育ですが、あれも注意しないと両方の言語とも、第一言語にならず、中途半端になる。という例も実際いくつも報告されています。なんだか厳しめの事ばかり書いてしまいましたが、実際私も、臨界期仮説を覆してやるという壮大な野心を持っている一人であり、それはいいかえると外国人と同等の英語能力を持つことを意味しているのです。 もちろんまだまだ道半ばですが。 実用英語に関して言えば、sitcomでセリフを覚えるのが早いのはわかってはいます。

そんな中で、TOEICの必要性とは何か?

これだけ多くの人が受けている、その理由が存在するのは確か。

そんな状況において、TOEICはどのような位置づけにあるかと言えば、就活で少し役に立ったり、勉強の目標になることにある、と私は思います。少し努力すれば目に見えて効果が出るので、勉強をしていくうえでも1つの指針になるでしょう。

それでもTOEICができるからと言って英語が話せるわけではない。

TOEICの高得点者が海外で仕事を任されて、大失敗したとの話は実際に就職活動で聞いたことがありますし、それは当然の事でしょう。そもそも話す試験ではないですから。出てくる英語も受験英語ほどではないですが、ビジネスと言っても堅苦しくて、非常に限定的な文です。 あれくらいで英字新聞を読めるとか、ビジネスの文を理解できると思ったら大間違い。そんなに甘くありません。 よってTOEICが就活に役立つというのは、限られた状況だけであり、さらにはTOEICだけで英語ができると判断されて就職し、英語能力を期待されるのであれば、その人は実用英語を勉強した方が良いでしょう。  

TOEICでの特典。

一方、勉強の指針にはなると思います。推薦合格などで合格を確実にした生徒が勉強してもいいしTOEICによって英語が免除になる学科がありますからね。以下例を挙げます。

早稲田大学大学院人間科学研究科 (活用方法:英語試験免除)(基準点:730)

青山学院大学大学院 国際政治経済学研究科 (活用方法:英語試験免除)(基準730

国際教養大学ではセンター試験780点でセンターが満点換算。 引用 NAVERまとめ  

入試における活用例

TOEICのスコアが入試の基準に採用されている一例をご紹介します。

学校名

学部・学科名

試験形態

活用方法

基準スコア

首都大学東京 大学院
理工学研究科・博士課程
一般入試
英語の筆記試験免除
730
高崎経済大学 大学院
地域政策研究科・博士課程
一般入試
学力試験免除(英語)
730
千葉大学
法経学部
公募制推薦入試
出願資格の一部
730
都留文科大学
文学部(英文学科など)
一般推薦
合否判定基準の一部
490
獨協大学
経済学部
公募制推薦入試
出願資格の一部
500
千葉商科大学
政策情報学部
公募制推薦入試
出願資格の一部
550
成蹊大学
経済学部・文学部
AOマルデス入試
英語基礎力審査の免除
560
引用 TOEIC公式サイト また高上の強みである通訳案内士。それも840点で筆記試験が免除になります。英検1級よりもこちらはだいぶ楽です。

高上でTOEIC800点を取ることの難易度

上記はまだ一部なので他にもたくさんあるでしょう。大学受験に限れば、TOEIC800点でいいわけで、高上できちんと勉強するのであれば、これは非常に楽な点数であると思っていいです。TOEICなど年に10回1・3・4・5・6・7・9・10・11・12もある試験ですからね。全国80都市でほぼ毎月行われているわけです。さらには問題が回収される代わりに、同じ問題が何度も使いまわされるわけで、一度しっかりわかった問題がまた出てきた場合、もう解けることは請け合いなわけです。

TOEICは公平な試験ではない。

つまり、初めて受験する人と、何度も受験して、TOEICの答えをネットで調べて覚えてしまっている人は、全く条件が違うのです。ここらへんも、私が崩壊と呼ぶ理由です。ただ、TOEICは問題自体は、大学受験英語よりは優れているので、こちらの使い勝手はなかなか良いかと思います。要は簡単に結果を出しやすいのです。   次回は、その対策法にいきなり行くのではなく、問題の回収や再利用についてお話します。

関連記事



カテゴリ:
タグ:,,,,,



関連記事